厳冬期赤岳(八ヶ岳)テント泊
厳冬期赤岳(八ヶ岳)テント泊
一日目
2015年の初登山として赤岳に行ってきました。
今度こそ積雪期テント泊ということでテント泊装備を詰め、ザックの重さは18kg! 年始から天気が悪い日が続きましたが、この週の日曜日は晴れるということで登山者はかなり多めでした。
林道歩き
登り始めが11時なので赤岳鉱泉までもしっかりトレースがついていました。 土曜日の天気はあまり良くなく、途中で降雪もありましたが問題なく鉱泉に到着。
初の積雪期テント泊ということで色々と準備はしてきたのですが、 かなりトラブルが多く、一人でテントを貼るというのは本当に大変なんだなと痛感させられました。 装備の重さに関してもそうですし、設営時にもう片方を持ってくれる人が居ないなどやっぱり大変。
テント設営
単独での積雪期テント泊は一言で言うと罰ゲームみたいでした。 山小屋泊まりと比べると圧倒的に荷物が多くなるし、寒いし、設営や撤収の手間もかかる。 でも山小屋がなかったり営業してない場所に行くにはテント技術が必要で、 それらを学ぶためと思えばいい経験になったのではないかと思います。
また次回もテント担いで行きたいですね。重いけど。
二日目
二日目は予定では赤岳、横岳、硫黄岳と回る予定だったのですが、 天候と装備の重さを考えて赤岳登頂のみにしておきました。
赤岳登頂
赤岳では風が凄まじく15人あまりの登山者が登頂を諦めて戻ってきていました。 途中で引き返して来た人の話では「立って居られない場所がある」と脅されガクブル状態です。
雪山二回目であまり自信も無いので稜線の前まで行って登れるか判断しようと思っていたら 途中で前回ガイドをお願いした久野さんとすれ違いました、 「風が強いからやめたほうがいい」と言われるのかと思っていたら、 「風が強いから気をつけて行ってらっしゃい」と言われてびっくりしてしまいました。
稜線の風はかなり強かったですが 、 雪が締まっていてアイゼンがよく効くので、 ガイドの時に教えてもらった通り足運びに工夫したら 特に危ない事もなく登頂できました。
自分の力だけで登頂した赤岳から見える景色は前回より綺麗に感じられ、 本当にいい経験になりました。
下山
帰りも文三郎道から慎重に下山します。 行者小屋から南沢ルートで美濃戸口まで下山。 16:30のバスには乗れそうもなかったのですが 次の日仕事もあるので「乗れなかったらタクシーかな?」と半ばあきらめつつ歩く。 予想通り17時半頃に美濃戸口に到着しタクシーで茅野駅まで移動。 最初は「タクシー5000円勿体ないなー」と思っていたのですが 乗ってみると野生の鹿や狐を目撃できたりとナイトサファリみたいで面白かったです。
茅野駅でお金をおろそうと思ったらコンビニもなく八十二銀行では新生銀行のお金が下ろせずに泣きそうになりました。 特急代と地ビール二本とお菓子は確保できたので良しとしました。
振り返り
最後に今回の山行の振り返り
Keep
- 厳冬期赤岳登頂できた
- ひとりで積雪期テント泊できた
- 山小屋のありがたさを実感できた
- テントの中でのむ熱燗は素晴らしく美味しかった
- 鮭とばをバーナーで炙ると最高にうまかった
- プロテインバーが軽さ、食べやすさ、栄養分として素晴らしかった
- ピッケルをスリングとカラビナで接続する方法が便利だった
- モンベルの3フィンガーミトン暖かいなりい
- Xperia Tablet Zがライト代わり、テント内でのバーナーの敷物代わりと大活躍だった
Problem
- ヘッデンの電池残業が使用前から0だった(おそらくザック内で点灯されていた)
- 外気温-18度ではモバイルバッテリーが機能しなかった
- ザックの重さからか終バスに辿りつけなかった
- 食べ物がすべて凍る(鮭とばですら凍る)
- 足が冷たすぎて全然眠れなかった
- ファイントラックのグローブが薄いのか手が寒すぎた
- ファイントラックのグローブのドライレイヤーがいらない子だった
- 靴を入れるビニール袋を忘れたので靴を寝袋に入れられず靴が凍った
- Xperia Tablet Zが重かった